守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「ほら、たんと食えよ」
大将がお盆に乗せて持ってきたのは、炊き立てのご飯と美味しそうなお味噌汁。
そして、謎の紫色の何かだった。
「……」
隣を見れば山瀬さんはフリーズした様に固まっていた。
気持ちが分かる為何も言わずにそっと視線を逸らす。
「山瀬! 遠慮せず食えよ!」
「……い、いただきます」
引き攣った笑顔を浮かべる山瀬さんに気付く事なく大将は紫色の何かをお皿に山盛り取る。
「ほらよ」
「……ありがとうございます」
「海咲も食えよ!」
「……いただきまーす」
大将に苦笑いを返して紫色の何かに箸を突っ込んだ。
取り皿に組むだけで泣きたくなるのは私だけだろうか。
これでもかというくらいの少ない量を取って大将には見えない様に死角へと置く。
大将がお盆に乗せて持ってきたのは、炊き立てのご飯と美味しそうなお味噌汁。
そして、謎の紫色の何かだった。
「……」
隣を見れば山瀬さんはフリーズした様に固まっていた。
気持ちが分かる為何も言わずにそっと視線を逸らす。
「山瀬! 遠慮せず食えよ!」
「……い、いただきます」
引き攣った笑顔を浮かべる山瀬さんに気付く事なく大将は紫色の何かをお皿に山盛り取る。
「ほらよ」
「……ありがとうございます」
「海咲も食えよ!」
「……いただきまーす」
大将に苦笑いを返して紫色の何かに箸を突っ込んだ。
取り皿に組むだけで泣きたくなるのは私だけだろうか。
これでもかというくらいの少ない量を取って大将には見えない様に死角へと置く。