守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「ミサキさん?」
「え?」
急に声を掛けられたせいか転びそうになってしまう。
「……大丈夫……ですか?」
咄嗟に瞑っていた目を開ければ目の前には山瀨さんの顔があった。
心配そうに眉を下げながら私の顔を覗き込んでいる。
あまりにも至近距離のせいが顔が熱く染まっていく。
「だ、大丈夫……です……」
こうやって彼に助けられるのは何度目になるだろう。
お礼を言えば山瀨さんは小さく笑って満面な笑顔に変わる。
山瀨さんの笑顔は、もう見慣れているというのに……。
どうしてこんなに胸が苦しいのだろうか。
「……行きましょうか?」
「……はい」
私が頷いたのを確認してから山瀨さんはゆっくりと歩き出した。
でも、さっきと違うことは……。
彼の手がしっかりと私の手を握っているということ。
ふと、山瀨さんを見上げれば彼の顔は赤くなっていて……。
じわりと私の胸を温めるのだった。
「え?」
急に声を掛けられたせいか転びそうになってしまう。
「……大丈夫……ですか?」
咄嗟に瞑っていた目を開ければ目の前には山瀨さんの顔があった。
心配そうに眉を下げながら私の顔を覗き込んでいる。
あまりにも至近距離のせいが顔が熱く染まっていく。
「だ、大丈夫……です……」
こうやって彼に助けられるのは何度目になるだろう。
お礼を言えば山瀨さんは小さく笑って満面な笑顔に変わる。
山瀨さんの笑顔は、もう見慣れているというのに……。
どうしてこんなに胸が苦しいのだろうか。
「……行きましょうか?」
「……はい」
私が頷いたのを確認してから山瀨さんはゆっくりと歩き出した。
でも、さっきと違うことは……。
彼の手がしっかりと私の手を握っているということ。
ふと、山瀨さんを見上げれば彼の顔は赤くなっていて……。
じわりと私の胸を温めるのだった。