守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「いらっしゃいませ!」
「お願いします」
映画館のカウンターに着き、山瀬さんは店員さんにチケットを渡す。
だけど、何故か微笑ましい視線を向けられている気がする。
不思議に思っていれば店員さんはいきなりしゃがみ込んで何かを取り出していた。
そしてすぐさま立ち上がり元気な声が響き渡る。
その手にはカメラが握られていた。
「ラブラブカップル専用チケットのご利用ありがとうございます!
いつまでも仲良く幸せな2人でありますように、今の幸せを写真におさめますねー!!」
「……え……」
「なっ……」
私たちの戸惑いなんて受けいられることなく、店員さんはカメラを私たちに向けた。
「もっとくっついてください! はい!笑って!」
あまりにも大きな声に、映画館にいた人たちがちらちらとこっちを見ている。
「可愛いカップルだね!」
「羨ましい~!」
何処からか聞こえる声に益々恥ずかしさが芽生えてくる。
「じゃあ行きますよ! はい、チーズ!」
何が何だか分からないまま写真撮影は幕を閉じた。
「お願いします」
映画館のカウンターに着き、山瀬さんは店員さんにチケットを渡す。
だけど、何故か微笑ましい視線を向けられている気がする。
不思議に思っていれば店員さんはいきなりしゃがみ込んで何かを取り出していた。
そしてすぐさま立ち上がり元気な声が響き渡る。
その手にはカメラが握られていた。
「ラブラブカップル専用チケットのご利用ありがとうございます!
いつまでも仲良く幸せな2人でありますように、今の幸せを写真におさめますねー!!」
「……え……」
「なっ……」
私たちの戸惑いなんて受けいられることなく、店員さんはカメラを私たちに向けた。
「もっとくっついてください! はい!笑って!」
あまりにも大きな声に、映画館にいた人たちがちらちらとこっちを見ている。
「可愛いカップルだね!」
「羨ましい~!」
何処からか聞こえる声に益々恥ずかしさが芽生えてくる。
「じゃあ行きますよ! はい、チーズ!」
何が何だか分からないまま写真撮影は幕を閉じた。