守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「びっくりしましたね……まさか……か、カップル専用のチケットだったなんて……」
そう。
大将がくれた映画のチケットはただのチケットではなかった。
”ラブラブカップル専用チケット”といった小っ恥ずかしい名前付きのものだ。
後でよく見たら裏に小さくそう書かれていた。
何故気づかなかったのか。
よく考えれば大将がやりそうな手なのに……。
「ほ、本当ですよね……大将ったら……」
「……恥ずかしかったですね」
「……はい、顔から火が出るかと思いました」
「俺もです」
いつもとは違う戸惑いがちな会話。
再び沈黙が辺りを包み込むかと思ったがそれを壊すかのように山瀨さんが口を開いた。
そう。
大将がくれた映画のチケットはただのチケットではなかった。
”ラブラブカップル専用チケット”といった小っ恥ずかしい名前付きのものだ。
後でよく見たら裏に小さくそう書かれていた。
何故気づかなかったのか。
よく考えれば大将がやりそうな手なのに……。
「ほ、本当ですよね……大将ったら……」
「……恥ずかしかったですね」
「……はい、顔から火が出るかと思いました」
「俺もです」
いつもとは違う戸惑いがちな会話。
再び沈黙が辺りを包み込むかと思ったがそれを壊すかのように山瀨さんが口を開いた。