悠久のシャングリラ


『仲良さそうだね』


ポツリと隣に来ていた亜紀が呟く。

感情の読めにくい瞳をしていたからか、
咲夢梨は首をかしげた。


『何か気になるの……?』

『うん。 気になる。
正直、隼人は好きじゃないけど……』


一旦言葉を切ると、
亜紀は咲夢梨の手を掴み取る。


『さ……行こ?
あんなやつより、向こうの方がいいよ』


咲夢梨はもう一度だけ隼人を振り返り……
けれどもうこちらを見ていない。

そのまま何を言うでもなく、
亜紀に引っ張られるままその場を離れた。

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