悠久のシャングリラ
❮ 後編 〜瑠璃 side〜 ❯
またそれから、何時間か経過した。
「なんだか、
天気がおかしくなってきたね」
あんなに晴れて、
太陽がサンサンと降り注いでいたのに。
圭介が言った声に顔を上げると、
確かに太陽は顔を隠していた。
なんだか雨が降りそうで嫌な天気だ。
あたしは、
ジメジメとしていて雨が嫌いだった。
その頃を一度、
何の気なしに咲夢梨に話したことがあった。
そしたらあの子は、こう言った。
『そうかなー?
確かに雨だとやる気がなくなるけど…』
『でしょ?
だから、あたしは嫌いなのよね……』
『でもでも! 雨上がりの後は
すごく綺麗だから、嫌いじゃないよっ!』
『……きれい?』