悠久のシャングリラ
「ど、どうしたの!?
体調が悪いなら……」
「……へ、平気。 なんともないわ」
咲夢梨から目を逸らし、
探す手を再び動かす。
それは見つけるための行為のはずなのに。
……けれど心は真逆のことを思っていた。
ーーそんなもの、
一生見つからなければいいのに、って。
その醜い願いが叶ったのか、
暫く探しても見つからなかった。
十分程度であろうが、
子供の体力じゃ限界というものがある。
雨に打たれ続け、
心身ともに疲れてしまっていた。
「おーい! 咲夢梨ー!」
少し離れた場所から、
みんなが駆け寄ってくる。
あたしはそれを機に手を止め、
立ち上がろうとしてーー。