悠久のシャングリラ


「ク、クイナ……!?」

「っ、耳元で大声上げないでよ、鈴蘭」


子供とボクたちの間に、
優雅に佇んだクイナがいたことだった。


「邪魔をしに来たのですか、イーグル」


(イーグル……?)


「おや、侵害だね。
そんな野暮なことをすると思うかい?」

「思いますね」

「思いますよ」



「ーーなら、訂正しておこう。
わたしはこの物語の結末を
特等席で見ていたいだけだ、とね」



相変わらず何を考えているのか
読めない表情をする男だと思った。

ボクたちの物語に興味があると言って、
周りをうろちょろする蝿のように。

こうして困っている時に現れるのだ。

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