悠久のシャングリラ
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一秒一秒がやけに長く感じるこの空間で、
誰ひとりとして口を開かない。
いや……開けなかった。
みんなわかっていたから……。
あの過去を見たあと、
咲夢梨だけいなかったのだから。
過去の内容だけで予想がつき、
あの場にいなかったことで確信に変わった。
それをみんなが口にしなかっただけだ。
けれどクイナが言ったことで、
その事実から無意識に目を背けることが
できなくなってしまった。
(ボクたちは弱いな……。
いつまでも逃げてばかりで、情けない……)
過去からも逃げ、
館の主の存在からも逃げている。
それが自分でもわかるだけに、
自然と微苦笑が浮かんできた。