悠久のシャングリラ
クイナはこの状況を楽しみように、
面の奥の瞳を細めた……気がした。
「またきみたちの人数分質問に答えて
あげるよ。 知りたいことが多いだろう?」
数秒考えた後、
ボクが初めに口を開いた。
罠の可能性も考えなかったわけじゃない、
けど柄にもなく信じてみようと思ったから。
……だから自然に口が動いていた、
と言った方が正しいのだろう。
「百合はーー咲夢梨は、
自分が館の主だって知ってたのか?」
「『いいえ』だよ。 彼女もきみたち同様
記憶をなくしていたからね」
「オレたちがここに来た理由は……?」
伏せ目がちに聞いたのは、鈴蘭だ。