悠久のシャングリラ
「あの時のあたしは、その……嫉妬して。
貴方と咲夢梨が仲良かったから……」
「………」
「でも……そんな些細な、幼い感情で、
あたしは人一人を死なせてしまった……」
俯き、拳を握りしめる。
あの館に行くまでの瑠璃は、
毎日毎日苦しみ、後悔していた。
食事が喉を通らない時も、
悪夢で寝付けないことも何度もあった。
それでも……。
「それでも、もう下を向かないわ。
貴方に謝ったのは……、
過去に区切りを付けた証よ」