千日紅の咲く庭で
岳とマスターがサッカー談議に花を咲かせていた時、カウンターに置かれた岳の電話が震えた。

「ごめん。ちょっと、仕事の電話だ」

小さく謝って、席を離れた岳の姿を目で追う。

そんな私の姿を、目を細めて楽しそうにマスターは見ていたようで。



「花梨ちゃん、だったっけ。最近、岳のお熱の相手は花梨ちゃんね?」

名前を確かめるように口にしたマスターは、私にこっそりと尋ねてきた。
急に尋ねられた、核心をついたような質問に一瞬私はたじろいでしまう。

そして、急に体が熱を帯び始める。
うん、きっとこれは目の前のレッドアイのせいだということにしよう。

「そんなわけないじゃないですか。ただの幼馴染です。」

動揺を悟られないようにと、笑顔を見せたはずなのにうまく笑えたかどうか自信がない。

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