千日紅の咲く庭で
「また私余計なこと言っちゃった。詳しいことは岳から聞いてね」

肩を竦めて笑う小雪ちゃんはやっぱり私なんか敵わないと素直に想えるほど笑顔がかわいかった。

詳しい話かぁ。


コインランドリーから帰り、遅めに帰ってきた岳が食卓に座って、向かいの席でお茶漬けを食べている様子をぼんやりと見ながら、小雪ちゃんに言われた言葉を思い出す。

「おい、花梨。どうかした?」

ぼんやりとしていた私を岳は不思議そうな顔で覗き込んでくる。

「ううん。何でもない」
「何でもないって顔してないけど。何かあった?」

うぅ、やっぱり岳にはなんでもお見通しっていうわけだ。


< 242 / 281 >

この作品をシェア

pagetop