千日紅の咲く庭で
岳の顔がほんのり赤みを帯びている様子をみると、岳の言葉が照れ隠しだってこと位分かるはずなのに。

「小雪ちゃんには教えて、私には教えてくれないんだ」

そんな子供のような言葉を口にしてしまった時には、もう遅い。
岳は私の言葉に呆れたのか、小さくため息をついた。

岳の様子に、一度出てしまった、黒いドロドロとした感情が私から心の隅っこからどんどん漏れ出てしまうのが分かる。


「小雪ちゃん私なんかより美人だし、かわいいし、スタイル良いし。それにいい匂いするし、それに…」

「花梨、小雪に嫉妬してんの?」

怪訝そうな視線を送る岳は私の言葉を遮った。

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