彼女はただの隣人(仮)



…ジュン


きっとさっきすれ違った男の名前だろう

俺をさっきの男だと勘違いしたらしい


彼女は人違いをしたことに恥ずかしそうに顔を赤くしてまた俯く



俺は何事もなかったかのようにスッと女の前をを通る




「…っう、んぅ」


ポケットから鍵を出し鍵穴にさすと、すぐ隣から聞こえてくる鼻をすする音



泣いているのか

さっさと早く部屋へ入ってしまおう


そう思い鍵を開けてドアノブに手をかけた瞬間



ぐぅうう〜



この重たい雰囲気にはなんとも不釣り合いな腹の音が聞こえてきた




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