天満堂へようこそ-3-
バーについたらついたでまた荷物を下ろし中まで運ぶ。

「こんなにどうするの?」

「いいから運べ。そこのカウンターの奥迄でいい。あとはユーリが片付ける」

「もー!」

扉を開け中に入ると、昔の天満堂のような面影があり、机もソファも別の物なのに懐かしく感じた。

「これって……」

「懐かしいだろ?」

「うん。でもどうして?」

「あの寂れた感じが懐かしくてな!」

「はぁ……で、俺はどうしたらいいわけ?」

「今日は客が来る。奏太にも慣れといてもらおうと思ってる。殆ど私はここで仕事するが、作業小屋で薬作ってる時やルーカスが人間界にいる時はお前がやれ」

「俺!?」

「社長や副社長なんぞ飾りだ!横なんだから何かあればすぐに行けるだろう?」

「そうやってすぐに押し付けるんだから!」
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