お姫様とお嬢様
さすがに親の前では愛芽に触れられない…。



「2時間後にお返しします。」



そう言って会場を抜けた。



エレベーターに乗って一安心…。



「マジ怖かった~…。」

「でも案外すんなりだったね。乃彩の彼氏なんて威嚇されまくってたのに…。」

「愛芽の素行が悪かったからじゃねぇの…。今家では落ち着いてんだろ?」

「うん。夜な夜なヒナ君とコンビニにチョコ買いに行く。」



そんなに俺が好きかよ…。



わかりやすい…。



「2時間しかねぇのかぁ…。」

「何かするには十分じゃん?」

「…………お前エロいな。」

「舜太はしたくないの?」



したいけど今日は遠慮する…。



もっと時間がある時がイイし…。



「急かされてるようでヤダ…。ってか2時間じゃ足りない…。」

「長っ!!」

「バカか!!風呂入ったりしてぇし…。多分ヤった後に日向オーナーの顔がまともに見れね…。」



まさかその策略で2時間くれた!?



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