お姫様とお嬢様
侮れねぇ…。



許したと見せ掛けて無言の圧力…。



思ってたよりかなり強敵かも…。



「普通の部屋。」

「不満かよ…。」

「不満~。」



お嬢はリッチな部屋が好きなわけ?



見るからにだな…。



「気疲れ~…。」



バタッとベッドに俯せで倒れ込んだ愛芽…。



パンツ見えそう…。



「愛芽、パンツ見える…。」

「見れば?」

「盛ってんじゃねぇよ。」

「盛るよ…。舜太なんだもん…。」



ドキッとした…。



そう言えば初めて素の自分で会った…。



カワイイ事言ってんなよ…。



「どんだけ好きなの。」

「わかんないけど多分超好き…。」



顔を上げないで話す愛芽はきっと照れ隠し。



マジカワイイ…。



あの抱き着かれた日を思い出す…。



「時間作れなくてごめんな?」



気付けばそんな本音が口から出てた。



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