お姫様とお嬢様
愛芽の作った朝飯を食ってから一緒に学校に行った。



乃彩チャンの下駄箱がすげぇ事になってる…。



「なんじゃこりゃ…。」

「ファンレターじゃん?最近小悪魔チャンブームだから乃彩がモテモテだ。」

「ナツ君妬きそ~…。」



珍しく俺の下駄箱にも手紙が入ってた。



もちろん愛芽が読む。



「チィって誰?ってか元カノ?」

「あっ、まぁ…。」

「番号とアドレスだよ。はい。」



チィからの手紙…。



愛芽に渡された手紙は番号とアドレスが書いてあった。



『舜チャンさえよければメールください。』



まさか。



やるわけがない。



「愛芽、これ捨てといて。」

「イイよ。舜太がもらったんだし…。」



やっぱり違う…。



元カノだからか?



普通なら愛芽がグシャッとして捨てるのに…。



「愛芽、話しあんだけど。」

「聞かないです…。」

「違う!!イイ事!!」

「何?」



なんか愛芽が女の子だな…。



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