マザー症候群

 処置室から速足で看護士が出て来た。
 「どうですか」
 美波が看護士に尋ねた。
 「彼女?大丈夫ですよ。応急処置が早かったので、命には別条ありませんよ」
 そう言うと、看護士は駆け足で去って行った。
 「良かった」
 美波は胸を撫で下ろした。
 美波、安心すると、またあれを飲みたくなった。
 バッグからウイスキーの小瓶を取り出すと、美波 ちびりちびり琥珀色の液体を舐め始めた。
 ウイスキーの小瓶が底まであと少しになった頃、游が血相を変え駆け足でやって来た。


 
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