マザー症候群

 「一生のお願いって」
 波斗、真剣な顔で。
 「招待してもらえんやろか。波斗の家に」
 「招待か。わかった。お袋に掛け合ってみるよ」
 「チャンスをもらえたら。きっと、お義母さんの気に入る未来の嫁を演じてみせるから」
 道瑠、ベッドから降りて下着をつけ始める。
 波斗、道瑠の着替えをぼんやりと見詰めながら。
 「自信はあるのか」
 「もち。あんな光景を見られたら。安っぽい女と見られているやろな。そうやないとこ見せたいのや」
 「あれは、しょうがない。暫くぶりやし。若い二人のことやから。お袋もわかってくれると思う」
 波斗もベッドに座りジーンズをはき始める。


 
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