マザー症候群
2時間後。
游がひとり部屋から出て来て夜の街に消えて行った。
5分ほどたってから、美波はホテルを出る予定だ。
美波、時間が経つまで、游との会話を反芻していた。
「こんなおばさんでいいの」
と、美波。
「別に」
と、游。
「倍も歳が離れているのよ」
「それが・・・」
游は無口だ。殆ど喋らないし、喋ってもほんの短い言葉で済ませる。
「若い人がいいと思うけど」
「俺、好みなんだ」
「へえ」
「若い奴は青くてすっぱくて」
「青くてすっぱいか」
「ギャーギャーわめくし」
「そうなんだ」
と、相づちを打つ美波。
そに時、游の目が光った。
「一つ、質問していいっすか」
「どうぞ」
美波は游が何を質問してくるのか、大いに興味がそそられた。