高貴なる社長のストレートすぎる恋愛に辟易しています。
「シーサイドインペリアルホテルまで」
駅でタクシーを拾い、運転手の隣に座る二階堂さんが告げた。
わたしたちが働くビルから東南へタクシーは進む。
ビル群から次第に都心から離れ、15分ぐらいで到着したのは臨海部にあるこの都市では名の知れた30階建ての高級ホテルだ。
黒と茶色、金色を基調とした上質で洗練されたホテル館内のロビーには多くの客が行き交っているがどの人も上質なスーツの男性やドレスアップしたワンピースを身につけた女性が多くみられた。
「あ、あの、懇親会ですよね」
ロビーでエレベーターを待つ時、恐る恐る二階堂さんに尋ねる。
「そうだよ」
二階堂さんは澄ました顔をしながら答える。
「場違いですよね」
「いいの。ウチの親戚がやっているところだから」
と、嬉しそうだ。というか、二階堂さんの親戚って一体どういうひとなんだろう。
「高くないですか」
「いいんですよ、星彦が勝手にやったことですし」
そういうと、藤崎社長は満足そうにうなづいている。
「新作料理の試食してほしいって頼まれてね。経費で払う分、ちゃんと格安にしてもらったし」
不安をよそにエレベーターがやってきた。
「きっと気に入ってもらえると思いますよ、つむぎさん」
と、エレベーターに乗り込むときに、藤崎社長がぼそっとわたしの耳元でつぶやいた。
駅でタクシーを拾い、運転手の隣に座る二階堂さんが告げた。
わたしたちが働くビルから東南へタクシーは進む。
ビル群から次第に都心から離れ、15分ぐらいで到着したのは臨海部にあるこの都市では名の知れた30階建ての高級ホテルだ。
黒と茶色、金色を基調とした上質で洗練されたホテル館内のロビーには多くの客が行き交っているがどの人も上質なスーツの男性やドレスアップしたワンピースを身につけた女性が多くみられた。
「あ、あの、懇親会ですよね」
ロビーでエレベーターを待つ時、恐る恐る二階堂さんに尋ねる。
「そうだよ」
二階堂さんは澄ました顔をしながら答える。
「場違いですよね」
「いいの。ウチの親戚がやっているところだから」
と、嬉しそうだ。というか、二階堂さんの親戚って一体どういうひとなんだろう。
「高くないですか」
「いいんですよ、星彦が勝手にやったことですし」
そういうと、藤崎社長は満足そうにうなづいている。
「新作料理の試食してほしいって頼まれてね。経費で払う分、ちゃんと格安にしてもらったし」
不安をよそにエレベーターがやってきた。
「きっと気に入ってもらえると思いますよ、つむぎさん」
と、エレベーターに乗り込むときに、藤崎社長がぼそっとわたしの耳元でつぶやいた。