高貴なる社長のストレートすぎる恋愛に辟易しています。
体がこんなに対応するなんて思ってもみなかった。

由基のときよりも数倍、いや数十倍も感じてしまうだなんて。

わたしは藤崎社長の手によって導かれてしまった。

これが夢ならばいいのに。

月曜からまともに顔をみられない。

気がつけば、藤崎社長と屋根の下、一緒に眠ってしまった。

うつつな状態から次第に気配を感じる。

目をゆっくりとあけると、藤崎社長の顔が近かった。

びっくりして上体を起こすと昨日の洋服のままの藤崎社長はベッドサイドにちょこんと座りなおした。

カーテンの隙間から朝日が差し込み、藤崎社長の足元に光がのびている。

「あ、あの」

「おはようございます。つむぎさん、昨夜は久々にゆっくり休めました。つむぎさんもリフレッシュできたみたいですね」

「あ、あの、わたし」

昨日の洋服を身につけたままの果てた余韻のわたしを確かめているかのように、わたしの顔をじっとみつめている。

「物足りなさそうですね。もっと欲しければ最後まで叶えますが」

藤崎社長の大きなてのひらでわたしの両肩をがっしりとつかむ。

「や、やめてください……」

「そうですね。こういうことは合意のもとでないと気持ち良くありませんからね。つむぎさんにはいろいろと教えてもらわないと」

そういうと、両腕から手を離し口元に手を当てて、からかうようにクスクスと笑う。

「教えるもなにも……」

「僕から教わることのほうが大きいですか、ね」

どきん、と胸が痛むのと同時に、昨日藤崎社長に触れられた部分が反応してしまう。
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