高貴なる社長のストレートすぎる恋愛に辟易しています。
立ちすくんでいるところで時頼さんはわたしの腕をつかみ、強引に奥の扉をこじ開ける。

クイーンサイズのベッドが置かれている。ガラス張りで仕切られているのは景色を一望できる浴室がある。

「迎えってどういうことですか」

「俺の用が済んだら迎えに来てもらえばいいんだよ」

時頼さんはわたしをベッドに押し倒す。

ベッドのスプリングのきしむ音を立てながら時頼さんは体重をかけてきた。

「や、やめて!」

時頼さんの大きな手で首元のスカーフをとくと、両腕を頭の上にあげされられ、スカーフで両手首を縛り付けた。

「ったく、キスマークたくさんつけてるからって、隠したってバレバレだっつーの。俺ならみえる場所につけるけどな」

首筋に唇をあてがわれると、ぞくぞくと寒気が身体中に広がった。

「黙って俺に抱かれろ。癖になるかもな、俺の体」

シャツのボタンをひとつひとつはずされていく。

これ以上、時頼さんの自由にさせたくはない。

「あ、あの。シャ、シャワー、浴びさせてもらえませんか?」

「なんだよ。調子狂うな」

すべてのボタンがはずされた状態で下着があらわになってしまった。

「走ったせいで汗かいてしまったので」

じっと時頼さんの目をみつめる。時頼さんは視線を汗がにじんだ胸の谷間にあわせながら、

「いいよ、わかった。待ってるから」

縛られたスカーフを取り去ってもらうと、時頼さんはわたしの体から離れ、ごろんと仰向けになっていた。

ベッドから離れ、ベッド下に転がったカバンをとり、視線を気にしながら隣の浴室へむかった。
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