ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
小陽は椎名衆議院議員の政務担当秘書だった。

政務担当秘書資格試験は、合格率4~5パーセントと難易度が高い。


小陽は顔や容姿は母親似でも、父親の元総理の血をそのまま受け継いで頭脳明晰。


俺もイギリスの名門大・オックスフォード大学卒業だけど。俺と小陽が結婚して、子供が誕生すれば、さぞかし優秀な子供が産まれるんだろうなぁー。俺、また変なコト考えてるな・・・

小陽だけならいいけど。小陽と結婚すれば、もれなくあの元総理と妹を溺愛する紡がついてくるんだぞ。
元総理が舅、紡が義理の兄なんて絶対に無理だ。

俺が頭を振ってると小陽が戻って来た。


「濱部副社長?」


小陽が俺の目の前に淹れたてのエスプレッソをおいた。



「どうぞ」


「あ…サンキュー」


俺は小陽の淹れてくれたエスプレッソを口に含んだ。


いつもとは違う極上の味が口内に広がる。


「次は何をすればいいですか?」


「じゃこの書類を一部コピーして」


「承知しました」

















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