ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
お茶くみ、資料のコピー、パソコンの文書作成、スケージュール管理。

以前の議員秘書とほぼ同じ業務。

違いは政治に携わっていないコト。

キチンとした休日があるコト。


そして、想い人の拓真さんと仕事ができるコト。


ふと横を見れば、拓真さんの横顔が見れる。


前髪をおろして、後は後ろで撫でつけるようにセットした黒髪、仕事の時だけ、薄い銀色のフレームの眼鏡をかけていた。



彼とこうしてお近づきになるのは何年振りかしら。


拓真さんは手足が長く、高身長。
学歴もイギリスの名門大卒業。

キリッとした整った眉、知的で強い芯を感じさせる印象の瞳の色、アーモンド形の切れ長の瞳。

厚みのある唇から紡がれる声は低く響くお父様に似たバリトン。

頭脳も容貌も全部持つパーフェクトな男性。


でも、彼には季実子さんと言う彼女が居る。








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