ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
こんな素敵な人に、彼女が居ないなんてありえないよね。


「午後は外回りだから。昼食も外でする予定だ」


「分かりました」


私はスマホの画面を見て、時間を確認した。


拓真さんは椅子に凭れかかって、吐息をつく。


「具合、大丈夫ですか?」


「えっ?」


「朝は顔が火照っていたようですし、咳もしていましたから」


「それは・・・別に…気にしなくてもいいよ」


「副社長の体調管理も秘書としての仕事ですから・・・」


パソコンのキーを打つ指を止めて、適当に流す拓真さんに訴えた。


拓真さんは心なしは頬を染め、顔を俯かせる。


「副社長?」


「俺の顔、余り見なくていいから・・・小陽は仕事をしろ」


「申し訳ありません」

私は画面に視線を落とした。






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