ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
地下駐車場の直通エレベーターに乗り込む。


私達は肩を並べて無言。


『余り見るな』と言われたので、私は拓真さんから顔を逸らし、エレベーターの点滅するボタンをジッと見ていた。


「何が食いたい?小陽」

拓真さんに名前を呼ばれるとドキドキしてしまう。


「え、あ…副社長にお任せします」


「何でもいいか・・・」
拓真さんは上着のポケットからプライベートのスマホを出し、店を検索し始めた。


お父様と同じで細く長身の出で立ち。
細いタイプのスーツが良く似合っていた。



「車の運転は出来る?」


「あ、はい。自信はありませんけど」


「そうか…じゃ俺が運転するか・・・」


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