ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
すぐさま、柾貴君から折り返し電話がかかって来た。


――――――小陽さんの退社時間に教えて下さい。俺は小陽さんに退社時間に合わせて社屋近くのスターカフェで待っています


「え、あ…自由が丘に行くんだったら、『ハートフル』の方が近い気がしますけど・・・」


―――――いいえ、俺が小陽さんを迎えに行きます。こちらに向かっている途中、小陽さんに何かあれば、拓真さんに顔向けできませんから・・・


「分かりました」


誘ったのは私なのに、柾貴君に気遣われていた。余計な気を遣わせたと思い、悪い気がした。


私はどうしてこう人に気を遣われるのだろう・・・


友達関係でもそうだった。


相手に気を遣われるのが嫌で嫌で堪らず、友達作りに積極的にはなれなかった。

私が心を開くコトが出来た友達は彩名一人かもしれないーーー・・・











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