ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「お先に失礼します。副社長」

私は身支度を整えて、拓真さんに挨拶をする。

「相手が柾貴とは言え、小陽が他の男とデートするのは寂しいな」

拓真さんは頬杖を付き、寂しげに漏らす。

「私達はデートじゃありません。私には拓真さん居ますし、柾貴君だって理解しています」

「アイツは忠実が僕だからな…」

「そう言い方は良くないと思いますよ。拓真さん」

「そうだな・・・悪かった」

拓真さんは眼鏡を外した。


「会食の相手は佑介さんだし…今夜はH出来そうにないな・・・」

「明日は休日ですよ」

「朝から不埒に迫っていいの??」

「…拓真さんの一任します。では・・・」
私は顔を赤くして副社長室を出た。


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