ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
俺は寄り道せずに帰宅。
小陽の好きな『プティポワール』のラズベリータルトをお祝いに購入した。

「ただいま、小陽」

「お帰りなさい…拓真さん」

俺は妊娠した小陽をギュッと抱き締める。

「そんなに強く抱き締めないで下さい…赤ちゃんが苦しがりますよ」

小陽の顔も満面の笑みで嬉しそうだった。

久し振りに見る小陽の眩い笑顔・・・


「そうだ。小陽のお祝いだ。『プティポワール』のラズベリータルトだ。一緒に食べよう」

「はい」

俺達はリビングの中に入っていく。

俺達もようやく他の夫婦のように子供が持てる。愛する小陽の切なる望みが叶えられた。

これで、両家に顔が立てられる。

俺は安堵した。


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