ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
今夜の夕食はご馳走だった。

「小陽もまだ話していないのか・・・」

「拓真さんの方からお話して貰った方がいいかと思って・・・」

「でも、両家に話をするのは赤ちゃんの心音が確認できた後にしよう」

「そうですね」

小陽も頷いた。

俺はスパークリングワイン、小陽はオレンジジュースでカンパイした。

「性別はまだ不明か?」

「まだ6週目ですよ」

「6週目か…まだまだ小さいな・・・」

「男の子だったらいいのに・・・」
小陽は長男の嫁として責任を感じていた。

俺もそうであって欲しいと願うけど、今は性別よりも無事に生まれて来てくれるコトを願った。

「無事に産まれればどっちでもいいよ」

「そうですね」

< 362 / 371 >

この作品をシェア

pagetop