ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
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俺は一人で仕事をしながら、スイートルームで夜を明かし、真相を確かめようと実家を訪ねた。

「拓真、どうしたの?」

俺を快く母さんが招き入れてくれた。


「親父は?」

「辰真さんなら書斎よ」

「お邪魔します」


実家に戻るのは正月以来だから、3ヵ月振り。


「親父、俺だ。拓真だ」


俺はそのまま親父の書斎に直行し、ドアをノックする。


「開いてるぞ」


ドアを開け、入ると親父がイタリアから直輸入したお気にいりの肘掛椅子に座り、老眼鏡で経済新聞を読んでいた。


「昨日の格好のままか?」

「ん、あ・・・まぁな」

「さては、また・・・秘書の淡路さんと泊まったな」

「別に」




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