お嬢様と7人の男子
しばらくずっと泣いていた
心にぽっかり穴があいたみたいだった
涙が止まらなかった

しばらく、俺は病院に行かなくなった

多分弱っていくあの人を見るのが怖かったからだと思う






ー夏
そして、久しぶりに顔を出した。
そこにはすっかりやせて弱っていた

「元気だったか」

「あ…久しぶりだね。全然顔出さなくなったから寂しかったよ。でもこうして会えて良かった」

「なんだよ…」

「ねね、海行かない?」


「は?無茶な」


「大丈夫、外行っていいって言われてるから」

「しょうがないなぁ」
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