お嬢様と7人の男子

これは彼女にとって最後のお願いだった、

海へとたどり着いた


彼女の目には海がなんだか寂しそうに見えた



「うわぁ、海だ。本物だ」

「もしかして初めて?」

「うん。昔から体が弱くていけなかったんだよ」


「立てる?」


「少しは。どうして?」

「ゆっくりでいいから立って」

彼女は車椅子からゆっくり立ち上がった


「海に少しだけ入ろうよ」

「え!?」

「大丈夫、俺がついてる」

「うん…」
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