お嬢様と7人の男子

その日を境に彼女の体は弱っていった

しかし彼女は一切弱音を吐かずに元気な姿でいた

今思えば辛かったかもしれない
誰にも辛い姿を見せなかった彼女の思いが



ー1ヶ月後
しばらくして忙しくて全然行けなかった
久しぶりにお見舞いにやってきた

病室に向かうと彼女の姿はなかった

看護師さんに聞くと

「ご自宅に帰られましたよ」

「退院したんですか?」

看護師は言いづらそうだった

「実は、もう最低限の治療は終わってあとはいつまで持つかわからないので最後は家でということで帰られました」


「そ、そんな。住所知ってますか!」


「申し訳ないのですが、個人情報なので」

「せめて学校だけでも」


「申し訳ございません」

何度も何度も聞き出すまで聞きに行った

ようやく、学校名を教えてくれた


そしてそこの学校へいき彼女の住所を聞きに行った

しかし、教えて貰った家はすでに引っ越す前の家だったらしく

ふりだしに戻った

彼女のクラスメイトだった人達に聞き回り

新しい住所が分かった


やっと彼女の家へたどり着いた

ー1ヶ月が過ぎていた



< 231 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop