下宿屋 東風荘
運んでもらっている間にと、堀内と余り物にラップをし、洗い物は流しへと運び、机の上をある程度片付ける。

「いいよ。ここからは私の仕事だからゆっくりしておいで。それとこれなんだけど」と袖下から小さな封筒を出して渡す。
ちょっとした祝い金だ。

「え?悪いです」

「こういうのは遠慮しちゃいけないよ?何かの足しにしたら良い」

「有難うございます」

「後はやっておくから休むと良いよ。隆弘にも休むように言っておいてくれるかねぇ?」

分かりましたと廊下を部屋に向かっていくのを見届けてから、洗い場へと行き食器を洗って籠に入れておく。
片付けるのは明日でも良いだろうと、自室に向かい、布団を敷いて寝仕度をする。

コン__

庭を見ると、爺さんの様子を見に行かせていた眷属の狐が報告に来ていた。
< 27 / 91 >

この作品をシェア

pagetop