私魔法使いらしいので異世界救ってきます
図書館に入るのもギルドカードが必要で、それを見た司書さんが驚いた顔をした。



「え、え、Aランク!?」



「あの、まだですか?」



「あ、す、すいません。どうぞごゆっくり」



司書さんのせいでまた注目され、入って早々居心地が悪くなった。


紫苑もどんどん機嫌が悪くなっていくので慌てて歴史コーナーに引っ張っていく。



「一旦気持ちを落ち着けよう」



「チッ。どいつもこいつもたかが小級で騒ぎやがって」



素を暴露した後からまぁお口が悪い。


さすがに人前では猫を被ってるけど私と2人になったら暴言だらけ。


でも少しでも誰かが聞いてる可能性があるところではニコニコしてるのに、今素を出したってことはそれ程イライラしてるという事だ。


とりあえず深呼吸させて本探しに入った。


つい最近のものからかなり昔のものまで数冊の本を選んで席に着いた。


1冊だけだと、それが間違っているかもしれないから何冊か読むことにした。


私は昔の、紫苑は最近、と担当を決めて読書に没頭した。


私は読書好きで色々な本を読んでいたので、読む速さにはなかなか自信がある。


だから本の量も私の方がかなり多い。


だけど読み終わるのはほぼ同時だった。



「んーっ、疲れたぁ……」



「こんなに本読んだの久しぶりだわ」



「こっちはお前の倍読んでんだよ馬鹿野郎め」



満足気な顔してるけど、紫苑1日で3冊しか読んでないからね。


しかも割と薄い本ね。


私結構厚い本を6冊読んだからね。


ほとんど内容が同じで後半とかかなり飽きたけど。


とりあえず読んだ本を全て戻し、宿に戻ってから、真っ直ぐ部屋に戻らず食堂へ行った。


朝ご飯を食べてないからかなりお腹がすいている。


今日はおすすめと、サイドメニューから適当に選んで頼んだ。


今日のおすすめは今の気分とぴったりなガッツリ系だったので満足のいく夕食となりました。


紫苑にドン引きされたけどね。


それからお風呂に入って、寝る準備万端!という状況で報告会が始まった。
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