イケメン双子と、もれなく『腐』の付く残念女子と。

 悪魔の間違いで――

「フザけろ、悪魔野郎! はやく祖国(魔界)へ還りやがれッ!!」

 …………。

「あはは~ヤだね」

「あの!……凛くん。私ね、私……」

「……俺、席外そうか?」

「いいよ、ここにいてくれて。蓮水さんは、今日はカットに来たの? それとも、僕がこのサロンに来ることを知ってたから?」

「……ごめんなさい。凛くんの後をつけてきたの。外で待ってたんだけど、ウィンドウから凛くんがソファに座ってるのが見えて、それで……」

「そっか。今日はね、僕は大好きな女の子の付き添いで、このサロンに来てるんだよ。今は彼女がかわいく変身するのを、たのしみに待っているところ」

「……おい」

「漸は黙ってな」

「……すまん」

「で? きみは僕のことが好きなの? それで僕をつけて来たんだ? でもきみは由梨子の友達でしょ? それって、友達としてどうなのかな?」

「それは……」

 蓮見はそれきりうつむき、言葉を失ってしまった。

 しかし凛は彼女に対して容赦がなかった。疑問符づかいの名手と謳われる凛ではあるが、それにしても他に言いようはないものか。
< 93 / 151 >

この作品をシェア

pagetop