大好きなきみへ、あの約束をもう一度
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8月1日、ついにやってきた約束の日。
私たちは、電車を乗り継いで、約束の海へとやってきた。
「わぁ……人がたくさん!」
「本当にね、文子は誰かと来たことある?」
「家族とくらいかなぁ……中学までは友達っていうのもあったんだけどね」
「ふふっ、私も久しぶりだよ」
早織がいた時は、こうして海やら川やら、最近出来たカフェとかテーマパークとか……。
色んなところに連れ回されたっけ。
『こーら湊、私に連れ回されたとか考えてるてしょ!』
ギクッ……。
どうして、早織にはバレバレなんだろう、私の考え。
みんなには見えないけど、早織は腰に手を当てて、おまけに頬を膨らませて怒っていた。
「えーと……文子、水着可愛いね」
私は、早織から恐る恐る視線を外して、早織を無視した。
だって早織、怒ると後が長いんだよ。