大好きなきみへ、あの約束をもう一度




「海斗っ、すごいっ……私、大丈夫みたいっ!」


「なっ……脅威的だな……これは……」



つい、子供みたいにはしゃぐと、海斗は一瞬目を見開いて、すぐにボンッと効果音が鳴りそうなほど、顔を赤くした。


えっと……脅威的??

それってどういう意味なの。

意味を問うように海斗を見つめれば、フイッと視線を逸らされてしまう。



「海斗、どうしたの?」


いつも、真っ直ぐに見つめてくる海斗にしては、珍しい。

なにか、あったのかな……?



「大丈夫だ、頑張って慣れるから。だから、あんまし可愛い顔すんなよ?」


「か、かわっ……」



今度は、私が真っ赤になる番だった。

海斗と私は、お互いに顔を背ける。

なのに、繋いだ手はそのままで……余計に海斗の熱を感じた。



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