大好きなきみへ、あの約束をもう一度
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夕日が、世界を茜に染める頃。
みんなが帰路について、海に残った人は、チラホラと数人のみになった。
「本当に楽しかったねぇ〜」
尚先輩の話を聞きながら、みんなで砂浜に敷いたレジャーシートなどを片付ける。
『ねぇ湊、海を見て!』
「え……?」
早織に言われて顔をあげれば、瞬く間に夕日が照らす海の美しさに目を奪われた。
『オレンジに染まってて、すっごく綺麗だね!』
「本当に……」
私は、片付けしてる手を止めて、引き寄せられるように、夕日が照らす海へと少しずつ歩いていく。
『湊、こんな景色が見れてよかった』
「うん、私も……。家にいたいとか言わないで、もっと早織と……思い出、作っておけば良かったな」
そう、こういう一瞬の綺麗な思い出を、早織と重ねたかった。
そう思えば思うほど、切なく苦しい。
泣きそうになって、必死に目に力を入れた。
『私は、どんな形でも湊とこの景色を見れて嬉しいよ』
「早織……ありがとう」
あなたの言葉は、いつだって私を救ってくれる。
しばらく、静かに海を見つめていると、後ろで砂浜を踏む音が聞こえた。
「1人で見てるなんて、つれないじゃねーの」
「あ……海斗」
振り返る前に聞こえた声に、私は海斗だと気づく。
海斗も、海見に来たのかな……。
すごく、綺麗だもんね。
思わず、片付けの手を止めちゃうほどに。