大好きなきみへ、あの約束をもう一度
お母さんとも和解ができた夜。
私は、自分の部屋のベッドの上に座ると、スマートフォンを片手に海斗に電話をかけた。
――プルルルルッ。
『……湊か!?』
私の名前が画面に出てただろうに、驚いてるってことは、きっと心配してくれてたんだろうな。
それに温かい気持ちになりながら微笑む。
「うん、私だよ海斗。夜にごめんね?」
あの後お母さんと話してたから、時刻は23時を回ってしまっていた。
海斗、起きててくれて良かった。
どうしても、すぐにお礼が言いたかったから。
『それは全然、どのみち、湊の事が気になって眠れなかっただろーし』
「そっか、ありがとう……」
『それで、どうだった??』
声が、少しだけ緊張してるのが分かる。
海斗、自分の事みたいに考えてくれてるんだ。