大好きなきみへ、あの約束をもう一度
「あの子を助けられなかった私が、どうなったって……」
「助けられなかったって、どういうことだよ?なぁ、湊をそんなに追い詰めてるのは、何なんだ?」
私の肩を掴んで、切なげに揺れる海斗の瞳が私に向けられる。
やめて欲しい、そんな瞳で見ないで……っ。
悲しげな瞳に、胸が苦しいくらいに締めつけられる。
私より辛そうな顔、しないでよっ。
「………話したくない、それに……」
話したって、信じてもらえない。
私の傍に、いるはずのない親友が存在してるだなんて。
「私のことを、知ろうとしないでっ」
「そんなのっ……無理に決まってんだろ!」
「なんでよっ!!」
もう、ほっておけばいいのにっ。
土足で、心の中に踏み込まないでほしい。
「っ……俺にも分かんねぇけど、初めて湊と話してから、お前の事が気になって仕方ねぇんだよ!!」
「何それ、意味わからないから!!」
まるで、売り言葉に買い言葉のようになってしまう。
どうして、こんなことになっちゃったんだろう。
信じて見たいって思ったのに、やっぱり怖くて……。
結局は、意気地無しの私が……いけないのに。
もう嫌だよ……傷つきたくないって思うことの、何がいけないのっ!!