大好きなきみへ、あの約束をもう一度



「なんか、どうしても外せない用事があるからって、帰った。そんで、俺が手伝うことになったわけ」



じゃあ、海斗がここにいてくれたのは、私を手伝いに来てくれたからなんだ。



「あの……海斗」


「ん?」


「ありがとう、手伝ってくれて……」



なんというか、ジャージのことといい、色々と。

海斗には、情けないところばかり見られてる気がする。



「じゃあさ、明日一緒に昼飯食おうぜ」


「……はい?」



なんで、海斗はいつも突然なんだろう。

というか、今の流れでどうして明日のお昼の話に?



「委員会手伝ったお礼、湊が俺と一緒に飯食ってくれたらいいなーって、駄目か?」



駄目かって……別に、駄目じゃないけど……。

駄目じゃ、ないんだけども!



「私なんかとご飯食べても、楽しくないと思うよ?」




面白いことも言えないし、口下手だし。

最近の高校生が好きなものとかも、良く分からないし?

早織と違ってミーハーでもない、読書好きの根暗だけど、そんな私と食事がしたいとか……。


……海斗、正気なの??



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