エリート外科医の一途な求愛
そんな思いで、肘を掴む各務先生をキッと睨み上げると、さすがに彼もグッと言葉に詰まった。
そして、苛立ちを抑えるように、割と乱暴にガシガシと髪を掻き乱している。
「……だからって、それ、二日間福岡で木山先生と二人ってことだろうが……」
忌々しそうなボソッとした呟きに、不覚にもきゅんとする自分がいる。
そんな自分に慌てて、私は敢えてニッコリと笑い掛けた。
「医局のみんなにお土産買ってきますね。何がいいですか? あ、美奈ちゃんには『博多通りもん』がいいって言われてるんですけど、明太せんべいとかにしましょっか」
「……いらねーよ」
不機嫌を隠そうともしない底冷えするほど冷たい声でそう言って、各務先生は私から目を逸らすと、応接室の前に大股で歩いていった。
そして、一度ノックすると、そのまま私に目を向けもせずに応接室の中に入って行ってしまった。
後に一人ポツンと置き去りにされ、私はポカンとしたまま応接室を見つめた。
「な、何よ」
手の平を返したような各務先生の態度に、ムッとしながら地味に傷つく私がいる。
それでも大きく首を横に振って、吹き飛ばそうとした。
「仕事なんだから、各務先生に怒られる筋合いはないんだし。……何よ、あれ」
私まで不機嫌になって唇を尖らせ、ブチブチ文句を言いながら、私は彼の分のアイスコーヒーを作りに給湯室に向かった。
そして、苛立ちを抑えるように、割と乱暴にガシガシと髪を掻き乱している。
「……だからって、それ、二日間福岡で木山先生と二人ってことだろうが……」
忌々しそうなボソッとした呟きに、不覚にもきゅんとする自分がいる。
そんな自分に慌てて、私は敢えてニッコリと笑い掛けた。
「医局のみんなにお土産買ってきますね。何がいいですか? あ、美奈ちゃんには『博多通りもん』がいいって言われてるんですけど、明太せんべいとかにしましょっか」
「……いらねーよ」
不機嫌を隠そうともしない底冷えするほど冷たい声でそう言って、各務先生は私から目を逸らすと、応接室の前に大股で歩いていった。
そして、一度ノックすると、そのまま私に目を向けもせずに応接室の中に入って行ってしまった。
後に一人ポツンと置き去りにされ、私はポカンとしたまま応接室を見つめた。
「な、何よ」
手の平を返したような各務先生の態度に、ムッとしながら地味に傷つく私がいる。
それでも大きく首を横に振って、吹き飛ばそうとした。
「仕事なんだから、各務先生に怒られる筋合いはないんだし。……何よ、あれ」
私まで不機嫌になって唇を尖らせ、ブチブチ文句を言いながら、私は彼の分のアイスコーヒーを作りに給湯室に向かった。