イジワル上司に甘く捕獲されました
「さすが瀬尾さんね。
モテるだけあって女に免疫があるのかしら、全く美人に動じない」
普段は金子さんのような噂話に乗らない藤井さんが思わずこぼした。
「そうよね、確か皆川さんの話だと同期だって言ってたけど……役職は瀬尾さんの方が上にはなるけど、私達からしたら上司になるし。
それにしても何だか……ね。
異性だからかしら?」
「まあ、瀬尾さんは基本、誰に対してもあんな風に素っ気ない感じですけど」
「気になる?」
「そりゃ、なりますよ。
だって瀬尾さんの後任ってだけでも激務なのに。
そこに派遣されたのがあんな美人の仕事ができそうな人だなんて……って、え?」
クルッと振り向いた藤井さんの視線の先には。
ニヤッと笑う桔梗さん。
「……何、話に入ってきてるんですか?
瀬尾さんと同期ってことは桔梗さんも同期ですよね?
挨拶をしなくていいんですか?
っていうか、今まで何処にいたんですか!
検印たまってるんですよ!」
噛みつく藤井さん。
「まあまあ、落ち着けよ、藤井。
俺はサボってない。
今日は朝から寄るとこがあったの。
検印は後でするから。
……そんなことより、峰岸だろ?」
「……お知り合いなんですか?」
思わず声を出した私に。
桔梗さんは優しく笑った。
「大丈夫、大丈夫。
美羽ちゃんの上司はあくまでも潤だし。
気にしない、気にしない。
峰岸は俺らの同期だよ。
あの通り仕事もできるし、まあ、性格は美羽ちゃんに比べたらスゴいキツいけどね」
モテるだけあって女に免疫があるのかしら、全く美人に動じない」
普段は金子さんのような噂話に乗らない藤井さんが思わずこぼした。
「そうよね、確か皆川さんの話だと同期だって言ってたけど……役職は瀬尾さんの方が上にはなるけど、私達からしたら上司になるし。
それにしても何だか……ね。
異性だからかしら?」
「まあ、瀬尾さんは基本、誰に対してもあんな風に素っ気ない感じですけど」
「気になる?」
「そりゃ、なりますよ。
だって瀬尾さんの後任ってだけでも激務なのに。
そこに派遣されたのがあんな美人の仕事ができそうな人だなんて……って、え?」
クルッと振り向いた藤井さんの視線の先には。
ニヤッと笑う桔梗さん。
「……何、話に入ってきてるんですか?
瀬尾さんと同期ってことは桔梗さんも同期ですよね?
挨拶をしなくていいんですか?
っていうか、今まで何処にいたんですか!
検印たまってるんですよ!」
噛みつく藤井さん。
「まあまあ、落ち着けよ、藤井。
俺はサボってない。
今日は朝から寄るとこがあったの。
検印は後でするから。
……そんなことより、峰岸だろ?」
「……お知り合いなんですか?」
思わず声を出した私に。
桔梗さんは優しく笑った。
「大丈夫、大丈夫。
美羽ちゃんの上司はあくまでも潤だし。
気にしない、気にしない。
峰岸は俺らの同期だよ。
あの通り仕事もできるし、まあ、性格は美羽ちゃんに比べたらスゴいキツいけどね」