イジワル上司に甘く捕獲されました
翌日。

真冬にしては珍しく澄み渡った青空で。

毎日飽きることのないくらいに降り続いていた雪は一旦やんで。

ご機嫌な太陽が顔を出していた。

段々と日が長くなり、春がすぐそこまで来ている予感がする。

本来ならば嬉しい春の訪れだけど、潤さんと私の別離が近づいてきている気がして心なしか気分が塞ぐ。

雪と氷で覆われていた地面からはアスファルトが顔を出し始めている。

足元の砂が入った濁った水溜まりのような気持ちになりそうで。

ぶんっと勢いよく首を振り、私は地下鉄の階段を駆け下りる。

今日中に案内状を発送しなければいけないのだから。

今は余計なことを考えない。

朝から店内はバタバタしていて。

昨日と同じ混乱した状態が続いていた。

だけど、何とか無事に全ての発送をギリギリの時間帯にはなったけれど終えることができ、支店の皆は安堵の表情を浮かべていた。

勿論、私も。

大変だったけれど、仕事をやり終えた充実感に満たされていた。
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