イジワル上司に甘く捕獲されました
「瀬尾さんって住んでいる場所も皆に教えていないものね」
思い出したように金子さんが言う。
「あ、そうですね。
……確か桔梗さんも。
桔梗さんの場合は自業自得な気がしますけど」
「そうなんですか?」
驚いて尋ねる私に頷く二人。
「勿論、支店長や皆川さんはご存知よ。
一般的に口外していないの」
「ど、どうしてですか?」
「……うーん、色々言われているのだけど。
あの二人はずっとそうらしいのだけど……やっぱり二人ともいわゆる美形男性でしょ?
すごくモテるし、独身だし。
だからやっぱり、過去に自宅まで付いてこられたり待ち伏せされたりしていたみたいなの。
ストーカーじゃないけれど、それに近いものがあったらしくて。
だから基本的には二人に自宅を尋ねても教えてくれないし、知らないのよ」
藤井さんは考えながら話してくれた。
「……でも莉歩ちゃんは、桔梗さんの自宅を知ってるわよね」
ニヤニヤしながら言う金子さんに。
「……何度も酔いつぶれた桔梗さんをタクシーで送りつけてますからね……本当に迷惑です」
思いっきり不愉快そうな表情で話す藤井さんに金子さんは大袈裟に目を見開いて私を見て。
「私は莉歩ちゃんと桔梗さんは仲良くてお似合いだと思うのだけど。
当の莉歩ちゃんが本気で嫌がるのよ」
と、こっそり耳打ちした。
私は反射的に藤井さんを見て苦笑してしまった。
思い出したように金子さんが言う。
「あ、そうですね。
……確か桔梗さんも。
桔梗さんの場合は自業自得な気がしますけど」
「そうなんですか?」
驚いて尋ねる私に頷く二人。
「勿論、支店長や皆川さんはご存知よ。
一般的に口外していないの」
「ど、どうしてですか?」
「……うーん、色々言われているのだけど。
あの二人はずっとそうらしいのだけど……やっぱり二人ともいわゆる美形男性でしょ?
すごくモテるし、独身だし。
だからやっぱり、過去に自宅まで付いてこられたり待ち伏せされたりしていたみたいなの。
ストーカーじゃないけれど、それに近いものがあったらしくて。
だから基本的には二人に自宅を尋ねても教えてくれないし、知らないのよ」
藤井さんは考えながら話してくれた。
「……でも莉歩ちゃんは、桔梗さんの自宅を知ってるわよね」
ニヤニヤしながら言う金子さんに。
「……何度も酔いつぶれた桔梗さんをタクシーで送りつけてますからね……本当に迷惑です」
思いっきり不愉快そうな表情で話す藤井さんに金子さんは大袈裟に目を見開いて私を見て。
「私は莉歩ちゃんと桔梗さんは仲良くてお似合いだと思うのだけど。
当の莉歩ちゃんが本気で嫌がるのよ」
と、こっそり耳打ちした。
私は反射的に藤井さんを見て苦笑してしまった。